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Re: 麻酔について

投稿者 長谷川千尋 日時 2000 年 5 月 17 日 10:32:09

回答先: 麻酔について 投稿者 正美 日時 2000 年 5 月 12 日 15:51:37

 通常は1本の歯の治療なら、まず1本の麻酔薬のカートリッジを打ち
ます。少しおいて効きにくい場合追加します。
 しかし、続けて2本以上うつ場合もあります。1度に2〜3本の歯の
治療をする場合、下の奥歯(とくに親不知)などで骨が厚い部分でカー
トリッジ1本では足りないと思われる場合、歯茎の状態によりうつそば
から麻酔液が溢れ出てしまい歯茎に浸透していないことが明らかな場合、
何本かの歯石除去をする場合…等です。
 ですから、2本打ったのが悪いことだとは思えません。

 では、どうして書かれているような反応が起きたかですが、麻酔は歯
茎に打っていますが、実際は骨膜下に針先を入れています。骨膜下に打
たないと骨の中すなわち歯のところまで麻酔薬が浸透しません。骨膜は
骨としっかりくっついているので、力をかけて強圧で注射します。筋肉
注射や血管注射とはこの点で違います。
 強い圧力が身体の組織内にかかる場合、たまに急激な反射作用を起こ
します。痛み刺激を発し、血管が収縮します。あるいは逆に開いて血圧
が急に低下します。その場所だけでなく、身体全体に起きます。すると
血流不足で酸素不足になります。目眩や嘔吐感が起きたりします。動悸
がするのはその酸素不足を補うために、拍動を早くし血液を早く送ろう
と心臓が反応するためです。麻酔の量には比例しません。わずかな量で
も起きます。
 一過性の脳貧血、きちんと言えば「神経性ショック」ということにな
ります。

 通常は神経性ショックが起きないよう、最善の注意を払っています。
圧が強すぎたり、注射速度が速すぎたりすると発生しやすいと思われま
す。たまたま、忙しかったりしてつい強かったのかも知れません。
 ただ、注意を払っていても、残念ながらある程度の確率で発生しうる
と思います。たまたま刺したところが、骨小孔といって骨の小さい穴に
入った場合(血管・神経が通っている)とか、体調にもよりますし、な
ぜ起きたかよく分からないこともあります。
 一度起きると次もではないか?と非常に不安になりますが、次は大丈
夫なことが殆どです。ただ、恐怖心がどうしても先に立って気持ちを落
ち着けられないとまた発生する確率は高くなるかも知れません。
 
 私でも年に1〜2回はあるような気がします。今までずっと通ってい
らっしゃる患者さんの場合は、麻酔も何度かしている場合は、たまたま
ということで、それが著しい恐怖心にはならずに済みます。しかし、新
たに受診された患者さんの場合は、どうしても「この先生だからこうな
ったのかも…」と思われてしまいます。一端植えてしまった不信感は拭
うことは非常に難しいことです。

 歯科治療は、歯や口といった身体の中でもきわめて敏感なところを触
る科であるため、どうしても嫌悪感を与えることが多くなってしまいま
す。
 また、健康保険がなかった時代の名残で、保険と自費が混在します。
どうしてもお金の説明をせざるを得ず、何万もの歯を勧めるとすぐ金儲
けだと色眼鏡で見られがちです。

 ただ、多くの歯科医は地域の患者さんのために懸命に治療されている
と信じます。中には本当に金儲け主義の歯科医もいるとは思いますが、
良くない歯科医ばかりだ、と思うのは、冷静な気持ちになって拭って欲
しいとお願いしたい気持ちです。
 横浜に1人知っている先生はいますが、今は、歯科医院はいっぱいあ
ると思いますので、お知り合いの方に相談して、なるだけ近くで見つけ
るのがいいのではないかと思います。


 
                    ∞健康な歯で幸せも噛みしめて∞
                       はせがわ歯科医院
                        長谷川 千尋♂
                    愛知県海部郡甚目寺町森下田室58-1
                   tel052-441-1423 fax052-443-6082
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