トップへ お医者さん辞典トップへ
戻る

Re: 歯茎とホルモンの関係は?

投稿者 長谷川千尋 日時 2000 年 5 月 09 日 09:12:02

回答先: 歯茎とホルモンの関係は? 投稿者 三浦 早苗 日時 2000 年 4 月 30 日 21:21:13

 卵巣ホルモンは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンがあります。卵巣ホル
モンの歯茎への影響として良く知られているのは、妊娠中に歯茎を腫れ
させやすいということです。「妊娠性歯肉炎」という名もあるくらいで
す。
 卵巣ホルモンは妊娠しやすいように子宮粘膜を肥厚させ(卵胞ホルモ
ン)、それを維持します(黄体ホルモン)。なぜか歯茎にも作用して腫
脹を来します。通常は悪化の原因として認識されています。ただ、その
詳しいメカニズムははっきりしていません。

 今回は逆に、ホルモン療法により良好になったということなので、卵
巣ホルモンの普段の作用が関係していると思います。

 膣に対する作用…膣粘膜を瑞々しく保ち雑菌が繁殖しないようにする。
 体温に対する作用…卵胞ホルモンは下げる、黄体ホルモンは上げる。
 骨に対する作用…骨量の維持・増進。
 皮膚に対する作用…コラーゲンを増やす。
 脂質に対する作用…コレステロールを下げる。
 
 このうち骨に対する作用は重要で、女性が骨粗鬆症になりやすいのは
閉経後卵巣ホルモンが急になくなることが原因の一つに言われています。
歯を支えるのは骨です。よって骨が弱くなることは歯周病が進みやすい
と言えます。女性ホルモンを投与されたことにより、骨の抵抗性が良く
なったのかも知れません。一部では、骨粗鬆症と歯周病の進行の早さの
相関も言われています。
 妊娠時に子宮のみならず歯茎にも作用してしまうことがあるとすれば、
膣を瑞々しくし雑菌が繁殖しにくくする作用が歯茎にも作用するかもし
れません。
 ただ現時点では、結果からの推測ですが。

 ブラッシング以外には、
 栄養面…カルシウム、ビタミンD(骨の吸収)、ビタミンA・B群・
     C(粘膜強化)を十分摂取すること。
 咀嚼…左右均等に一口30回噛み、適度な刺激を送る。
 口呼吸…厳禁。口呼吸は粘膜を乾燥させ菌の歯茎への侵入を容易にす
    るとともに、全身的にも免疫力を下げる。
 寝相…うつ伏せ寝ないし、顎に強く圧のかかる横向き寝は歯を歯槽骨
    から飛び出させる作用となるので止める。
 睡眠…8時間以上寝る。理想は仰向き。「骨休め」が免疫力を増す。

 後段の3つはあまり言われませんが、私は重要と思っています。

                    ∞健康な歯で幸せも噛みしめて∞
                       はせがわ歯科医院
                        長谷川 千尋♂
                    愛知県海部郡甚目寺町森下田室58-1
                   tel052-441-1423 fax052-443-6082
http://www2.ecall.co.jp/dental.html
e-mail ec2530@ecall.co.jp

歯の診察室Q&Aトップへお医者さん辞典トップへ
Copyright(C) since 1998 MyKomon Project All Rights Reserved.