トップへ お医者さん辞典トップへ
戻る

Re: 親知らず抜歯後の右唇周りの麻痺

投稿者 長谷川千尋 日時 2004 年 2 月 03 日 14:54:55

回答先: 親知らず抜歯後の右唇周りの麻痺 投稿者 女 日時 2004 年 2 月 01 日 16:05:51


なかなか難しい話です。
 身体を巡る神経には、筋肉を動かす運動神経、痛み・触覚・温度など感覚を脳へ送る知覚神経があります。
 「しびれ」と「麻痺」の違いは和語か漢語かの違いですから、知覚神経が麻痺すれば感覚を感じられなくなり(しびれている状態)、運動神経が麻痺すれば筋肉が動かなくなります。8年前のやりとりですから、正確ではないかも知れませんが、あなたと先生の間でいみのはき違えがあったかも知れません。

  唇を動かす運動神経は骨外を通り、舌を動かす神経も下顎の内側で後方で下の方を走っていますから、親知らず抜歯で、直接運動神経を傷つけることはありません。

  しかし、筋肉を動かすのは感覚を感じながら行うものです。もし、痛み感覚が無くなると怪我しても痛くないので、傷が大きければ大出血して痛くないまま死んでしまいます。
 正常な知覚神経があれば熱い鍋に思わず触れたらびっくりして手を引っ込めます。もし、無感覚だとそのまま火傷します。
 ということは、そのような特別なことでなくても、唇や舌を動かすに当たって知覚がうまく働かないと、筋肉の調節の加減がしにくいと言うことになります。

 唾液が溢れるまで触覚が働かないので、垂れて初めて気づいて口を強く閉める、
サ・ハ・マの発音を正確に出すような接触圧を感じられないので、うまく動かすような運動神経の信号が行かない…と言うことではないかと思います。

 よって、知覚神経の麻痺だけでも運動に影響しうると思います。完全な麻痺でなく部分的ということもあり得ます。
  
  今から回復するのは一般的には困難と思いますが、鍼灸的療法が効く場合があります。歯科東洋医学会で、何年か経過したものが回復またはやや回復した例という発表がありました。鍼治療をするか、麻痺部を電極で挟んで通電するのです。
 或いは新頭鍼療法という特殊な鍼治療では、麻痺を多く治している実績もあるようです。
 前段の簡易な通電なら大阪、新頭鍼療法は埼玉(おおもとは宮崎)に治療して頂ける先生があります。他にもあるかも知れませんが、出かけられるつもりがあればご紹介します。



歯の診察室Q&Aトップへお医者さん辞典トップへ
Copyright(C) since 1998 MyKomon Project All Rights Reserved.