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Re: とれないリーマ

投稿者 長谷川千尋 日時 1999 年 2 月 22 日 14:48:00:

回答先: とれないリーマ 投稿者 HARUMI .S 日時 1999 年 2 月 10 日 10:44:43:

 以前にも何件かあるのですが、歯科への不信に対する内容にについて
は、なかなか難しい側面があります。
 記入された言葉からのみ考えるとなると、実態とのギャップが出て来
ることがあるかも知れないからです。
 という前置きを一応置かせていただいて、そのまま受け取って考えま
す。こんなことを言いますと、ひょっとして気を悪くされるかも知れま
せんが、私の意見が全て正しいとは言えないので敢えて申し上げます。
 
 ではまず、痛みの原因ですが、針状のリーマーが残っているからとい
って突き刺さっているからではないと思います。歯の中に限局していて
なぜ痛いかというと、そこに細菌が残っており、リーマーに邪魔されて
消毒がうまく行かないためと推測します。リーマーがなくても、歯の根
の神経の管は枝分かれして複雑であり同様の痛みが続くということもあ
ります。
 
 リーマーが折れたとき、除去する方法ですが、そのための器具があり
ますのでそれを使用するか、です。ただし、歯質をかなり削ることにな
りマイナス面もあります。
 根の先のほうで短く折れたときは、上記の器具でも難しく、通常細い
新しいリーマーやファイルで折れた横から沿わして管を拡大して除去す
ることもします。しかしなかなかうまく行きません。
 どうしても取れない場合は、イオン導入という方法も用います。電解
する特別の消毒薬を根の中に浸し、電圧をかけるとリーマーのあるとこ
ろから根の先まで薬が浸透し消毒できます。そうすれば或いは痛みも引
くかも知れません。
 しかし、最初書いたように折れていなくても痛いときはあり、イオン
導入で引かないこともあります。
 さらには、歯茎をめくり骨を開削して問題の根の先を少し削る処置を
することもあります。しかし上の6番歯は困難と思われます。
 もう1つは、一旦抜歯してしまい、根の先から穴をあけてリーマーを
除去し再びすぐ元通り植えて隣の歯と固定します。本来抜くような弱っ
た歯ではないのできちんとすれば骨と再びくっつきます。
 歯科医側も、もし付かなかったら…という一抹の不安がありますが、
外力により歯が脱臼して抜け落ちてしまった場合でも、条件が良ければ
再び植えて付くのです。少し前までは、そのような場合だんだん根が吸
収されてしまうと言われていましたが、少しゆるく固定するとかアパタ
イト顆粒をまぶすとかして行えば予後がいいことは確認されています。

 他には、先のイオン導入により消毒をしっかりした場合、ソフトレー
ザー照射、末梢神経治療薬なども考えられます。
 或いはハードレーザーがあれば(大変高価なのですぐ買うのは困難)
歯の根の中から焼くこともいいかも知れません。
 
 私の場合を言いますと、ソフトレーザーやイオン導入器は根の治療の
予後の悪い場合なんとしてでも治したいと重い何十万かかけて導入しま
した。
 抜歯して再び植えるという方法が結構お奨めですが、問題はそのよう
に患者さんに説明しても同意してもらえない(もし付かなかったらどう
してくれるのだ!と思うから)可能性があります。
 最初に折った責任のない場合は、痛みが続くならリーマーの有無にか
かわらず抜歯しかないというのは歯科の成書にも書かれており、やって
みる価値はあると、私なら説明します。

 2人の歯科医が採った、暫く様子見るというのも選択肢の1つではあ
ります。リーマーが残っていても自身の免疫力により時間と共に痛みが
引けばそれでもいいのですが、もう1年以上続いているわけですからそ
れでは駄目なわけです。
 様子を見るというのも、例えば1ヶ月とか3ヶ月とか期限を区切り、
良くない場合はどうするとかいう説明が欲しかったと思います。
 
                ∞ 健康な歯で幸せもかみしめて∞
                    はせがわ歯科医院
                    長谷川 千尋
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