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Re: 将来の不安(総入れ歯)

投稿者 長谷川千尋 日時 2012 年 11 月 01 日 22:13:35

回答先: 将来の不安(総入れ歯) 投稿者 ガーベラ 日時 2012 年 11 月 01 日 17:26:47

当院の患者さんで同じような患者さんが居られます。40代で上顎は総義歯、下顎は前歯4本のみで他は義歯です。
もともと弱かったのもあると思いますが、他の疾患で免疫力が落ち歯の脱落に拍車がかかったという背景はあります。
 よく、歯科医からの情報発信では、歯があると長生きであるとか持病が少ないとか認知症に成りにくい…という事柄があります。決して嘘ではなくて相関関係があるのでそういわれます。
 但し、歯があるからそうなのか、逆にもともと丈夫だから長生きであって歯も良く残っているのか…それはまだ分からない部分もあります。
 認知症になると口の中の管理が出来なくなり見る見る歯がぼろぼろになっていきます。認知症の人は歯が少ないですが、認知症になったから歯が無くなった…のかもしれません。
 もともとの自分の歯の有無より、噛むという顎の動き、あるいは口の中の上下の支えが出来ることにより、認知症防止になるようだ、ということは分かっています。認知症の人に入れ歯を入れることにより、認知症の症状が改善することがあるからです。
 地三郎http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9B%BB%E5%9C%B0%E4%B8%89%E9%83%8E
という方が居られます。70歳代で上下総入れ歯になってしまいました。8020運動推進の立場からは残念ながら落第ですが、少食・一口30回噛むという健康法で今もとてもお元気です。
 歯を失わないほうが良いことは良いが、失っても良く噛むことで健康でいられる一例として目標になると思います。
 歯を失った土手は、だんだん痩せていきます。痩せていくと入れ歯も作りにくいです。
 多くは高齢者なので、若くして歯が沢山無くなった方はあまり見ておらず、若い人がどの程度の速度で減っていくかは分かりません。歯は無くなってもまだ若いので、推測ですがすぐに土手が無くなることはないと思います。
 強いて心配を言えば、女性は閉経後の骨粗鬆症が起きやすいと言われますから、そういう時期以後は減りやすくなるかもしれません。
 入れ歯は基本的には昭和の時代も今も同じです。
 が、一部インプラントを使用して噛み心地をよくしたり面積を減らしたりする入れ歯もあります。
また、以前は敵視していた入れ歯安定剤も吸着が優れるものも出てきて、使ったほうが良く噛めることもあり、歯科医のほうから勧めることもあります。
 30代のあなたが高齢になる頃に、現在と同じ入れ歯ではなく、それこそ骨をiPS細胞で増やしたり、
歯そのものを再生したりすることが出来るようになっているかもしれません。実験的には一部はもう出来る技術もあるようです。

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