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Re: 根幹治療のミス?

投稿者 長谷川千尋 日時 2001 年 2 月 16 日 13:25:34

回答先: 根幹治療のミス? 投稿者 ゆきこ 日時 2001 年 2 月 11 日 03:19:42

  御茶ノ水には医科歯科大もありますし、たしか反対側に別の歯科大もあったと思
いますし、病院
で見てもらった方が良いと思います。
 今かかっている歯科医院への不信についての質問は、今までもちょくちょく見られ
ますが、私と
しては通常はなるだけ替われとかいうことは書かないようにしています。
 ひょっとすると、その相談者の誤解ということもあり得るからです。書かれている
内容からだけ判
断すると確かにその歯科医が問題のように思えたとしても、それはその方がそういう
見方で書いた
からであり、本当にその歯科医に問題があるかどうかは判断できません。
 それでも病院へ…と冒頭に書いたのは、難治性の根管はなかなか大変なことと、頭
痛との因果関
係については根管治療とともに始まったのであれば、可能性は十分あると思います
が、たまたま別の何か原因があって根管治療をきっかけにして発現したかも知れないし、そのあたり
を十分調べる
には大学病院のほうが適当ではないか?と思ったからです。

 ただ、前医をあからさまに非難する姿勢についてのみは確かに問題があるように思
います。
前医を非難したから即良くないということではありません。本当に前医の治療が問題
であるというこ
とも昨今の医療過誤などのニュースを見ているとないとは言えませんが、はっきりし
ないことまで問
題にしている可能性もあるように思いました。
 私は、書かれていることを読んだだけであり、私の意見が絶対正しいとは言えない
し、また、これ
から書くことも前医も今の歯科医にも加担も非難もしないという立場で回答する、と
いうことを了解
頂きたいと思います。
 後で見て、その治療が良くないように見えても、本当によくなかったのか、止むを
得ずそうなったの
か判断しにくいこともあります。たとえば、冠に穴があいていてもそれは何年か使用
して磨り減って
来てあいたのかも知れません。金属だって磨り減ります。薬がきちんと詰めてなかっ
たことも、根管
が彎曲していたり、複雑な形態だったりしてきちんと詰められない場合もあります(少
し前の質問
RCFについて参照)。ネジは何年もすると変色ぐらいはします。段差は問題だったかも
知れませんが
不適切な治療を最初から行ったのか、セオリー通りに出来ない状態だったのか、灰色
の部分を
最初から悪と決め付けるのはどうかと思います。
  はみ出しの長さですが、3〜4センチくらいの小さいレントゲンかと思います
が、これは撮影する
角度により実際の長さより長く写ったり短く写ったりしますから、今の先生の治療に
より長くなった
とは言い切れません。本当は、長さが変わらないように上手に写さなくてはいけない
のですが、奥の
方ですし、写すたびに多少の変化は置きます。本当に今の先生が余計に出したかもし
れませんが
写し方に因る誤差もありうるのでここでは断定は出来ないということです。
  治療中の激痛と古いの云々というということの関係については、古いから痛みを
与えたとは考
えにくいです。しかし、そういう呟きは不安を煽るという意味では良くないとは思い
ます。
痛みが出た原因としては、1つは根の先の歯の周囲の部分を刺激してしまったこと
が上げられま
す。歯の中の神経はもう取ってしまってあっても歯は骨とくっ付いているのであり、
歯の周囲には神
経血管があります。炎症があれば痛みも出血もあります。また、根の先でなくても、
歯の神経の管
すなわち根管ですが、これは幹に当たる部分と枝にあたる部分があります。枝の部分
は直接治療
することが出来ないので、幹の部分から薬を浸透させるくらいです。通常幹の部分の
治療をすれ
ば枝の部分の神経も死んでもんだ痛くなくなるのですが、しぶどく生きている場合が
あります。その
場合に根管に器具をいれると痛みを発する場合があります。
  根管の治療は、とくにずっと痛みがあったような場合は、治療を開始しても順調
には治りませ
ん。一次的にはかえって痛みが強くなってしまうこともあります。ひとまず、根気良
く根管の清掃消毒
を繰り返すしかありません。何度か行って無菌的になれば普通は痛みは無くなって行
くはずです。
 しかし、歯そのものはしっかりとしていても、どうしても痛みが消えない場合があ
ります。その場合
は残念ながら抜歯です。最初から抜歯か残して被せるか微妙な場合は、治療前に抜歯
についても
言及しておくこともありますが、歯そのものはしっかりしている場合は、治療してい
った結果痛みが
取れずやむなく途中で抜歯を勧めることもあります。これは、今回のように何か飛び
出しているとか
きちんと薬が入っていなかったとか、そういう場合に限らず、レントゲン上ではきち
んと治療して
あったとしても、細菌とは言うまでも無く非常に小さいものであり、僅かなすき間、
僅かな虫歯の再
発から侵入していくこともあり、難治性の根管となる場合もあります。
  今、まだ根管治療が始まったばかりでしたら、これから暫くは繰り返し行う価値
はあります。

 はみ出しの部分ですが、それが薬剤か器具かによりますが、薬剤の場
合は本来は少
し飛び出し
ても有害というわけではありません。しかし、骨の中の多少太い神経を刺激したり、
体質的に合わ
ない場合に痛みとして感じる可能性はあります。今の痛みは、飛び出したものが原因
なのか、それ
と関係なく痛いのかは現時点では分かりません。もし、根管治療で治らず抜歯となっ
た場合は、歯
とともにその薬剤も除去することになると思います。
 飛び出しているものが万が一器具だとしても、今の痛みの原因の可能性は確かにあ
りますが、断
定もできません。材質はステンレススチールなどの金属と思われますが、骨折の時に
固定するピン
とか針金が体内にあっても(基本的に後で除去する)痛みがないこともあります。骨折
の手術の針金
が何年もそのまま残っていても痛くも何ともない人を診たことがあります。
   
 もし、病院へ行くとしたら、歯内療法科とか保存科とか言う診療科名ですが、大学
により呼び名が
違ったりしますから、受付で根管治療と言えば分かると思います。あるいは最初は総
合診断科が
あり、それにより各科に回されると思います。抜歯が適当と判断されたら口腔外科に
なります。

    ∞長谷川千尋♂♂
   健康な歯で幸せも噛みしめて
    はせがわ歯科医院
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