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Re: 歯根膜炎で悩んでます

投稿者 長谷川千尋 日時 2009 年 3 月 10 日 23:25:49

回答先: 歯根膜炎で悩んでます 投稿者 小百合 日時 2009 年 3 月 03 日 00:25:30


 なかなか難しいですね…
  
  まず、抜髄の可否は後にして、抜髄後に痛みがなかなかなくならないことについては、残念ながらたまにそういうことが起きます。深い虫歯で抜髄しかない…場合でもあります。
 原因は、器具や薬剤が届かない枝分かれ(根尖分岐、側枝)に神経が残っていて痛みを発する場合、切断された神経が不自然に治癒した場合…などが考えられます。後者は分かりにくいかも知れませんが、古傷が何年経っても体調や天候に左右されて痛む…ということを聞きますが、それと同様にうまく治りきらないことがあるようです。
 
 頻繁でなくても良いので根気よく薬の交換をすると治る場合もあります。
 私は1年掛けて治した例もあります。患者さんも良く通ってくれたものだと思います。
 根の先が膿んでいて治らない場合は抜歯すれば治りますが、抜髄からなかなか治らない場合は抜歯しても痛みが引かない可能性がありますので注意が要ります。
 症状が軽度の場合はひとまず根管充填までして被せてしまう…こともあります。

 今は、
>>あきらかに激しい痛みに変わり温痛や変な唾液が出る、頭痛がひどい、など様々な痛みが生じています。

 と、書かれています。何回も根管治療していると逆に感染が及んで痛みが増す…場合もあります(歯根膜炎)。
 今はそういう時期かも知れませんので、抗生剤を服用しながら引いたらまた暫く注意深く根管治療を続けるしかないと思います。

 さて、原因が分からず抜髄した、と言うことについてですが、ということは見かけ上問題ないがその歯が痛かったのでやむなく抜髄した、と言うことかと思います。
 
 痛みの原因としては、歯軋りや食いしばり、または歯列不正などで噛み合わせの異常があり、その歯に過大な力がかかっていたりすると、何ともないように見える歯でも痛いことがあります。
 歯軋りなどの場合はマウスピースを入れて様子を見ます。
 噛み合わせ不良の場合は、削って当たりを弱める場合もあります。
 余り遭遇はしませんが抜髄もやむなし…と言う可能性もあると思います。

 歯に亀裂が入ってしまうこともあります。スポーツ選手や肉体労働の方、中高年以上の方に多いです。

 異種金属で電流が流れて痛みを感じることもあります。

 他には、
 本当は歯には問題がないが、歯に痛みを感じる病態もあります。
 
 筋筋膜痛症候群というものがあります。咀嚼筋や頚部の筋肉に強い筋肉痛がある場合、歯に関連痛を起こすことがあります。このあたりの筋肉痛は強い凝りとなっているだけで、押さえて初めて痛みを発するので、筋痛があると感じていないこともあります。
 
 或いは、もともと偏頭痛や群発頭痛がありそれが原因で歯痛として感じることもあるそうです。
 
 頚部の椎骨のヘルニアで歯痛を感じることがあるそうです。

 典型例でない三叉神経痛で歯痛に感じることがあります。

 表面に水疱などが出ないウイルス性の感染のこともあります。

 仮面うつ病で歯痛が起きることもあります。精神症状より身体の症状が強く出るうつ病で、私たちにはちょっと神経質っぽく見えるだけでうつ病だとは判断できずに痛みの訴えに苦慮することがあります。

 精神的ストレスで歯痛が起きることもあります。若いときに友人があまりに痛いというので虫歯も何もない歯の神経を取ってしまったことがあります。次に別の歯が痛いと言ってきたときは、鎮痛剤だけ出して何もしなかったら痛みはなくなりました。

 ひどい風邪や鼻炎がある場合、上の歯が痛いことがあります。上の歯の直ぐ上は上顎洞という鼻から通じる空洞があり、そこに炎症が起きると歯の痛みとして感じることがあります。上下痛いこともあります。

 「あるそうです」と書いてない例はいずれも経験したことがあります。
 はっきり痛いと言われると、そのまま様子を見ようとは言いきれず神経を取る判断をしてしまう可能性はあります。
 仮に歯そのものが原因でなかったとしても現時点では、ミスとまでは言い切れないと思います。

 しばらくは根気よく根管治療を続けるしかないと思います。


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