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Re: フッ素入りのシーラント

投稿者 長谷川千尋 日時 2000 年 12 月 04 日 20:43:03

回答先: フッ素入りのシーラント 投稿者 二児のママ 日時 2000 年 11 月 28 日 00:58:41


 まず一言で言えば全く心配は要りません。

 フッ素塗布は、全部の歯に塗布しますが、液体ないしクリーム状の薬
剤のなかの総量と比べると、歯の溝に張り付いているシーラントの体積
を考えると何百分のあるいは何千分の一しかないと思います。
 フッ素塗布したあとはうがいしませんから、薬剤を飲み込んでいるの
ですが、飲み込んでも何も問題ありません。もちろん程度問題ですから
何十回分を一度に飲み込めば少々の副作用は出るでしょうが。

 シーラントの「塗布より濃い効果」とは、張り付いている下の歯のと
ころの濃度です。ほんの僅かに張り付いている部分から、塗布のように
いっぱい出てくる筈はありません。
 シーラントのフッ素の効果はその下の歯質に作用するのみです。
 もちろん唾液中にも出てくるでしょうがそれは相当薄い濃度であるの
で他の部分に強い効果があるとは思えません。ということは為害作用も
あり得ません。
 シーラントをしていても、歯の溝以外の歯質の強化のために新たにフ
ッ素塗布しても良いくらいです。

 斑状歯とは、歯の形成段階で多量のフッ素を含む水を長期に渡って飲
み続けると発生します。カルシウムが少なく白いまだらが出来てしまう
状態です。
 先日、厚生省が水道水フッ素化容認というニュースがありましたが、
それでも低濃度ですからすぐそうになっても(ならないとおもいます)
斑状歯にはなりません。

 家庭用のフッ素塗布薬もありますが、毎日塗布しますがかなり濃度が
低いので斑状歯には成り得ません。
 
 年に2〜4回ということになっている歯科医院用の塗布薬を誤って使
用し毎月塗布し続けると僅かに白濁する可能性はあります(そんなこと
はしないでしょうが)。

 シーラントを多くの6歳臼歯に行うとどのくらいの予防効果があるか
について組織的に実験がなされたことがあります。数年前より愛知県の
尾張旭市と海部郡佐屋町で厚生省のモデル事業で行われました。
 尾張旭市では、各歯科医院に出向いて行う方式で、参加者が今ひとつ
で効果も少しでしたが、佐屋町では保健センターで集中して行ったため
非常に効果が高く出て、6歳臼歯の虫歯が激減しました。
 歯医者さんが、こんなに急に減ったのでは商売に響く…と少し心配し
たほどです。
 そのくらいシーラントとは有効なのです。

 愛知県では、来年の新一年生からは政策として全県的に行おうとして
います。

 ただし、1年を過ぎると少しずつ脱落し出すので、再び行うことも必
要です。また、子供のうちは親が連れて行って効果を出せるのですが、
せっかく虫歯が激減しても、中学生以上になると親の管理が行き届かな
くなりまた増加していきシーラントをしなかった場合に近づいていきま
す。
 何事も継続が大切です。


   
                    ∞健康な歯で幸せも噛みしめて∞
                       はせがわ歯科医院
                        長谷川 千尋♂
                    愛知県海部郡甚目寺町森下田室58-1
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