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Re: うつ伏せ寝健康法??

投稿者 長谷川千尋 日時 2007 年 3 月 10 日 01:24:35

回答先: うつ伏せ寝健康法?? 投稿者 チッチ 日時 2007 年 3 月 08 日 22:51:57

>>うつ伏せ寝や横向き寝は歯列を歪めて不正咬合の原因になるし
そもそも体が骨格が歪んで体調がおかしくなるとも
聞いたことがあるので、どうにも理解できません。

 その通りです。

 うつぶせ寝健康法で検索すると、本も出てきますが、鵜呑みにして紹介しているサイトや、試してみたというブログなどが引っかかりますね。4〜5ブログを読んでみるとうまくいかない…というコメントでした。そりゃそうだろう…と思います。

 うつぶせ寝は10年ちょっと前まで、赤ちゃんをうつぶせ寝にすると良い、という情報が駆けめぐりました。その後乳児突然死の一因になるということで、今は180度変わり、良くないということになっています。その時も動物は仰向けには寝ない…という理屈がありました。
 でも、これは考えるとすぐおかしいことに気付きます。動物は手足(手はないから両足か…)を伸ばしてうつ伏せには寝ていないのです。丸まったり両足は曲げていたりします。ヒトがうつ伏せで寝ているように動物が身体を伸ばしてうつぶせ寝はしていません。
 ヒトは仰向けに寝るようになってヒトになったのです。
 頭蓋骨は後頭骨が最も分厚く出来ています。頭は4キロくらいあるので、横になったときにも耐えられる厚みです。うつ伏せに寝ると顔を下にしたままは寝られませんから横に向きます。その場合側頭部よりはやや前方が下に来ます。頬骨や上顎骨や下顎骨です。下顎骨はやや厚いですが、顔面の骨は概ね薄い骨が複雑に形作られています。
 頭の重みに耐えられる構造ではありません。
 固定されない下顎骨は捻られ負担がかかります。
 首も不自然に捻られるので頚椎に負担がかかります。
 胸郭が下になり、身体の重みがかかり、呼吸がしにくくなります。呼吸筋や肋骨の動きが抑制されてしまいます。
 逆に後頭骨もそうですが、肩胛骨も、脊椎の骨も前面と比べると頑丈で分厚い骨が並んでいます。前面と後面では骨は後面の方にあり、真っ直ぐに寝るとしたら重い方を下にした方が安定するでしょう。背骨を中心に寝返りもしやすいです。
 
 一般論としては仰向け寝が正常と言うべきでしょう。

 著者を見ると、看護大の教授とあります。看護をしていく中でいくつかの病気を持つ人で、根本的に解決がしにい場合に、やむを得ずうつ伏せにしたらしのぐことが出来る場合があり、それをもとにうつ伏せが良いのでは?と考えられたのではないかと思います。
 仰向けに寝ても口を閉じていれば、舌根沈下はしません。口を開いてしまう人は舌根沈下をします。口を閉じるような方策をうつぶせ寝に持って行ったのでしょうけども、閉じるようにする方法もあるのです。
 寝たきりの高齢者は痩せて仙骨辺りが褥創になったり、誤嚥性肺炎で亡くなる方が多いので、あるいは特別の場合にはうつぶせ寝が有効なこともあるかも知れません。
 でも一般論に持って行くのはおかしいと思います。
 誤嚥性肺炎の最も有効な防止方法は口腔ケアですし。

 
 
  

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