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Re: 神経を抜いても違和感が続いています

投稿者 長谷川千尋 日時 2007 年 2 月 25 日 21:08:51

回答先: 神経を抜いても違和感が続いています 投稿者 RT 日時 2007 年 2 月 23 日 13:35:52

http://hasegawashikaiin.jp/setumeigazou.htm

の「根管の複雑な状態の図」をご覧下さい。
 どの歯を治療しても少なからず側枝・根尖分岐があります。
 でも器具が入るのは主根管だけです。器具が入る根管の拡大清掃によって、側枝の細胞も乾屍し治癒に至ります。しかし、時に側枝が太く歯根膜から血液が供給されていると生き続けて炎症がなくならないこともあります。
 あるいは、歯の根の先(根尖)に炎症が起きて治らないこともあります。
 根管や根尖の細菌は嫌気性菌で、バリアのような膜を張り(バイオフィルム)消毒薬や身体の免疫物質が届かなくして生き続けます。これは、そう言う場所だからではなくて、歯の表面に付いている細菌も同様です。

  ある程度主根管を拡大して治らない場合、単純に薬の交換を続けるだけでは治りません。何か工夫をする必要があります。
  イオン導入をするとか、3Mixを使うとか、ハードレーザー、ジアテルミー(非接触高周波)…長く持つ薬剤を入れて敢えて触らず待つ、外科的療法(歯根端切除、意図的抜歯再植)など、取れる方法を模索する必要があります。

 歯科医を続ける限り、治りにくい歯にあたるのは決して珍しくなく、たくさん経験する中で、私としては通常の治療では2〜3ヶ月までが限度と思います。もちろん、通う頻度が少なければもう少し長引きます。
 2〜3ヶ月で治らなくて外科的治療も奏功しない場合は抜歯です。抜歯の同意が得られなくて続けたら何とか治ったこともあるにはあります。でも治る確率は高くありません。
 上記のいろいろな方法も確実ではありません。
  最近は顕微鏡下で治療する方法が少しずつ広がってはいますが、肉眼で発見できなかった器具が入りそうな根管を見つける手助けにはなっても、難治性の根管の福音とまでは行きません。

 9月から開始して今治らないとしたら、残念ながら抜歯を考える必要があります。


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