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Re: 虫歯の治療方法

投稿者 長谷川千尋 日時 2000 年 10 月 23 日 10:24:26

回答先: 虫歯の治療方法 投稿者 きょん 日時 2000 年 10 月 16 日 18:48:33

 3種類の抗菌薬を混合して、虫歯に接触する部分に詰める方法です。
 虫歯は原則として全部除去しなければなりません。残すと当然のこと
ながらそこからまた広がっていくからです。 もちろん、全部取ってき
ちんと詰めても、新たに再発はしますが。

 3種類の抗菌薬とは、シプロキサン、ケフラール、メトロニダゾール
と言います。
 抗菌薬(抗生物質)は、長年使うと耐性菌が出来ますが、3種類同時
に使用すればそこから同時に耐性になることはありません。よって虫歯
のところに3種類を混ぜてつめると、虫歯のところから菌がいなくなり、虫歯を残して詰めても虫歯が進行しません。一部は虫歯で少し軟らかくなり始めた部分まで、歯髄(歯の神経と言っているところ)からカルシウムが再沈着し元のように硬くなるのです。

 歯科医の間に広く知られるようになったのは、歯科医師会雑誌にも載
った2〜3年前頃だと思います。この方法を始めたのは新潟大学の教授
で、学術誌等を通じてもっと前から一部では知られていました。
 私はもう7〜8年は使用しています。

 この薬(3MIXと呼ばれている)は、実は歯科用に特別あるわけで
なく、内服薬を調合しています。正確に調合するのが煩雑で、また、メ
トロニダゾールという薬が普通歯科で使うような薬ではないため、なか
なか広がらなかったようですが、最近は調剤したものが売られるように
なり多くの先生が使用するようになったようです。

 7〜8年使用して思うのは、神経を取ることが減りました。とくに乳
歯は神経を取ることが激減しました。少し虫歯を残しても3MIXを混
ぜて詰めればそのまま進行がなくなり、あるいは仮に進行しても生え替
わる時まで持てば良いのですから、結構深い虫歯でも使っています。

 永久歯の場合には、もう少し注意をして使用します。出来るだけは虫
歯は除去しますが、虫歯ではあるが正常に近い部分を僅かに残す程度に
して3MIXを使用し、外側はもちろん通常どおり金属や硬いプラスチ
ックで詰めます。

 利点は今まで書いた通りですが、欠点としては、虫歯の部分を残して
も良い…とはいえ、残しすぎるとだめなので、どの程度残すのかを慎重
に行わないといけないことが1つ、また、この方法は、それぞれの薬は
認可を受けたしっかりした薬ですが、歯に詰めるものとして認可は受け
ていません。
 よって使用に当たっては責任はすべてその歯科医師にあると言うこと
です。製薬会社の責任はありません。

 ただ、今まで何か事故があったとは聞いていません。歯に詰めるだけ
ですから全身を巡るわけではありませんし。

 非常にいい方法と思います。私は患者さんにいちいち同意は求めませ
んでしたが、歯科用として認可されていないので本当はその先生のよう
に同意を求める必要があります。
 ただ、保険の詰め物にする場合に、その薬代を余分に請求は出来ませ
ん。


                ∞健康な歯で幸せも噛みしめて∞
                   はせがわ歯科医院
                    長谷川 千尋♂
                愛知県海部郡甚目寺町森下田室58-1
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