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Re: おしえてください

投稿者 長谷川千尋 日時 1998 年 11 月 27 日 10:01:56:

回答先: おしえてください 投稿者 ITO 日時 1998 年 11 月 20 日 12:17:42:


 何度も読み返してみました。把握し辛いのですが、結局5本の歯の神
経を抜いてうち1本ともう1本計2本、抜歯したということでしょうか

 半年以上に及ぶ歯の痛みとの格闘、大変つらいこととお察し申し上げ
ます。
 
 いったいどうしてこのように痛いのか、原因はあるはずです。ただ、
なかなか難しい問題です。
 まず、歯そのものの原因とすれば、歯の中の神経というのは単純なも
のではなく比較的太い幹の部分と、そこから分かれしていく非常に細い
枝の部分があると思って下さい。
 通常は幹の部分の神経の処置のみで大丈夫なのですが、ときに枝の部
分や、根の先の、神経を取った境目の部分に菌や炎症が残ってしまった
りすると持続的痛みが取れないことがあります。熱いものに反応し易い
ようです。
 よって再度、根の中の充填剤を外し、水酸化カルシウムか何か、一時
的なものに替え、仮歯などで長期に様子を見たらどうでしょうか?
 
 また、このようにどこもかしこも痛みが続くと言うことは、歯そのも
の以外に、全身的局所的な別の要因もあると考えられます。例えば、亜
鉛・ビタミンB12・ビタミンEなどの不足、ウィルスの感染、局所循
環障害、抵抗力の低下などです。ここで書く限り想像でしかありません
が。
 ほかに、歯そのものではなく歯へ通じる、顎の中の神経の異常という
こともあり得ます。
 
 さて最初はどうして痛くなったのでしょうか?どれかよく分からなか
ったようですが、このような場合は歯の神経の知覚過敏や僅かな歯の亀
裂など考えられますが、歯軋り・食いしばり癖・噛み合わせの異常によ
る一過性のものもあります。食いしばらないようにしてもらうとか、少
しの噛み合わせの調整で治ることもあります。
 しかし、痛みが強ければ即、神経を取ることもあるでしょうし、詳し
く記してあるので分かるのですが、それぞれその時々の治療自体は通常
のきちんとした処置であると考えられます。
 今こうして後になってから、全体を見回せば、痛みの現実を考えると
他の選択肢もあったかな?とは思いますが、もし私が診ていたとしても
ここに書いてあるような経過になったことは十分あり得ます。
 
 そして歯の神経を取ってもずっと治らない状態は稀かというと、実は
ちょくちょくあるのです。ただ、伊藤さんほど大変なことはあまりあり
ませんが。
 私も、痛みが続いてやむなく抜歯したらまた痛くて骨の掻爬して、そ
れでも痛くて…という患者さんを勤務医時代体験しました。
 最近は、最初から抜歯しか手がないものは別ですが、このような場合
は、ある程度落ち着いたら触らず待つことにしています。最長1年待っ
て治ったこともありました。
 
 今痛いのにそんな悠長なことは言っていられない、と腹立たしく思わ
れるかも知れませんが、残念ながら即痛くなくする手だては思い当たり
ません。
 
 それと、いつもはどんなお仕事なのでしょうか?じっとパソコンに向
かっていらっしゃるのでしょうか?
 肩とか首は凝っていないでしょうか?がちがちになっていると余計に
歯も痛みます。首や肩を回したり、もみほぐしたりもしてみて下さい。
 名大がお勤め先とのことですが、近くの愛知学院大学歯学部付属病院
の口腔外科の中に「心療歯科」に対処してくれる先生もいらっしゃると
聞いています。一度受診されてみてはいかがでしょうか?


                 ∞ 健康な歯で幸せもかみしめて∞
                   はせがわ歯科医院
                   長谷川 千尋
                   ec2530@ecall.co.jp
                   quhkan@mb.infoweb.ne.jp
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