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Re: 子供の歯科治療について

投稿者 長谷川千尋 日時 2000 年 9 月 19 日 11:33:56

回答先: 子供の歯科治療について 投稿者 みどり 日時 2000 年 9 月 04 日 15:13:16

 遅くなりました。今はいかがですか?

>>場所の歯茎が赤くおできのように腫れ、本人は痛みよりしみると
>>訴えています。歯医者にいって診てもらったところ、歯ぎしりによる
>>強い力が加わり、根が吸収され炎症をおこしていると言われました。
 
 さて、歯軋りはそんなに強くあるのでしょうか?
 歯軋りが関与することはあるでしょうが、直接的には再び歯を伝わっ
てばい菌が入ることによります。
 歯がある限り、一旦治してもまた再発することはあります。特に乳歯
は歯の中の管が複雑であったり、永久歯の成長で乳歯の根は少しずつ生
理的に吸収されるものであるため、歯と骨との間にもともと隙間があり、
歯の周囲に感染しやすい状態になっています。

 対応としては、その都度歯に穴を開け、膿を歯の方から出し、消毒し
て歯茎の腫れが引いたら再び詰め物や被せをして交換時期まで持たせる
ようにします。
 状況によっては、歯茎からのみ膿を出し薬を入れて様子を見ることも
あります。

 冠を被っている、と言うことなので奥歯の乳歯と思いますが、早くて
8歳、遅いと12〜3歳まで残る歯なので、ひびが入っていて、思わし
くない状態があっても、痛みが無く腫れも引いていれば、ひとまず残し
ておくことはあります。
 そこに歯があるだけで、永久歯の生えるスペースを確保していること
にもなるのです。
 私は、もう詰め物も冠も出来ない根だけの状態になっても、定期観察
を条件に残しておくこともあります。
 しかし、腫れを繰り返したりするようでしたら、下の永久歯への悪影
響も考慮し抜歯することもあります。

 乳歯というのは、言うまでもなく永久歯と交換する歯です。
 短期間に出来るので、軟らかく、摩耗しやすい歯です。歯軋り…と表
現されていますが、良く摩耗が起こっているのではないでしょうか?
乳歯冠が入っていると摩耗の度合いが天然歯と違うため、隙間や歪みが
出来やすいということはあるでしょう。
 根が吸収する歯でもあり、よって、歯の根もだんだん薄く脆弱になり
ひびも入ると思います。

 永久歯も同様と言うことではありません。
 永久歯のエナメル質は石英程の硬さがあり、かなりひどく歯軋りでも
しない限り急速に摩耗することはありません。ひびも入りません。

 ただ、中年くらいの、多くは男性ですが、激しいスポーツや肉体労働
等で歯に長年負担を強いた場合、虫歯でなく歯が破折することはありま
す。そのくらいの長い年月で発生はしますが、今の乳歯と同じように永
久歯がなっていくのではありませんから大丈夫でしょう。

 ただ、本当に歯軋りがひどいのなら、軟性樹脂などで歯を保護するマ
ウスピースをはめて寝る等の対応も必要でしょう。


             ∞健康な歯で幸せも噛みしめて∞
             はせがわ歯科医院
                 長谷川 千尋♂
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