Re: 歯根のう胞


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投稿者 長谷川千尋 日時 2003 年 6 月 24 日 12:38:38

回答先: 歯根のう胞 投稿者 西垣 智恵子 日時 2003 年 6 月 21 日 01:01:50


ちょっと難しいことを書きます。嚢胞(のうほう)とは身体の内部で上皮組織(皮膚や粘膜)に囲まれた袋状の病変です。内部に液体などが溜まっていき受動的に大きくなっていきます。能動的に大きくなる腫瘍とは別物です。
 骨の中には上皮組織がなぜあるかというと、歯を作るときに歯は上皮組織の袋に囲まれて成長するのですが、完成するとその袋はなくなりますが、ごく一部歯の周囲に残ります。そこに感染が起きたりすると、刺激されて液体を分泌し根の先を囲むように広がっていきます。感染が起きて病変が出来ることは良くありますが、必ずしも嚢胞になりません。一部が嚢胞化します。
 今回、根の中の治療(根管治療)が、現在見る限りうまくなされていなかったように見受けられるようですが、しっかり根管充填(密封の薬が詰められていること)されていたとしても嚢胞の発生は起こりえます。一過性にでも感染が起きることが引き金になりますから、術式の内容には必ずしもよらないのです。
 神経の管(根管)はいびつであることも多く、必ずしも理想的な治療が出来ないこともたまにあります。よって、10年前の治療がいい加減だったとは限りません。
 10年前の治療が原因で歯根嚢胞が発生した…と決めつけはしないでほしいです。
 さて、嚢胞はゆっくり進みますから、1年くらいでは大きさに変化は見られないこともあります。でも、大きくなることは確かですから手術で切除すべきです。
 歯がしっかりしていても、どうしても根管治療が出来ないような場合、あるいは歯の根をかなり覆うように嚢胞が出来ている場合は、抜歯することもあります。
 歯の変色は嚢胞によるものではなく、神経がないことによります。
 嚢胞の手術はいま受診されている先生が取ってくれる場合もあるでしょうし、病院の歯科口腔外科を紹介されることもあります。大きいと入院の場合もあります。




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