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投稿者 長谷川千尋 日時 2003 年 5 月 01 日 23:10:04
回答先: 虫歯って、どうしてできるの? 投稿者 前田 崇 日時 2003 年 4 月 24 日 19:16:01
参考になるかも知れないので当サイトの旧Q&Aの一文も載せます。文責は私です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ● Q4-5 歯を磨かないでも虫歯予防できる方法ってない? ● A4-5 野生の動物にはほとんど虫歯はありません。家畜にはあります。よって全く文明を忘れ原始生活をすれば虫歯にならないかも知れません。 しかし、縄文人でも既に虫歯、歯周病があったようです。最近の研究で結構食生活は豊かで調理もいろいろしていたらしく、そのためではないかと思われます。古代エジプトでも支配階級は現代人と同じように虫歯・歯周病に悩んでいたということがミイラからも分かるのだそうです。徳川将軍や大名には虫歯が多く、庶民には少なかったようです。 現代でも、オーストラリアのアポリジニは少し前まではほとんど虫歯がなく歯並びも綺麗だったそうです。 私は、途上国に何度か訪れた際、貧しいストリートチルドレンは歯磨きなんてしないのに(だから汚いが)虫歯がなく歯並びがよくしかも姿勢もいいのに、多少豊かな人たちはもう先進国の人と同じになると感じました。 以上のことから、そのような生活をすればいいのです。 さて、歯磨きをするのとどちらが楽だと思いますか? はせがわ歯科医院 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー さて、屁理屈をこねるだけではいけないので、もう少し追加をします。 虫歯は口の中の常在菌が糖分を分解して酸を産生することにより、歯が溶かされて出来ます。関係する菌は一つではなく複数ですが、主に原因となるのは連鎖球菌のミュータンス菌と呼ばれるものです。 糖分を摂らなくても、炭水化物は分解されれば糖ですし、タンパク質や脂質でも糖分は出来てきます。 食事をする限り、虫歯は出来うるのです。 でも糖そのもの摂取が多いと利用しやすい分虫歯は出来やすいと言えます。そして、ブドウ糖、果糖その他の糖でも虫歯は出来ますが、最も虫歯になりやすい糖は砂糖です。 砂糖をまったく摂らないようにすれば、かなり虫歯の確率は減ると思います。砂糖なしでも栄養学的にはまったく問題はありません。 統計学的にもそれははっきりしています。 日本の戦前からの統計で砂糖の摂取と虫歯の本数は綺麗に比例しているのです(今ここでグラフは示せませんが)。途上国で虫歯が少ないのは砂糖の摂取が少ないからだと思います。大正時代に増えていた虫歯は昭和になって減っている時期があります。戦争で食料事情が悪くなってきたころがそうです。戦後高度成長とともに虫歯はまた激増したのです。 常在菌から悪玉を除けば減るかも…という考えで殺菌力の強い洗口液も出ていますが、あまり使用しすぎるのは良くないと思います。常在菌は必要だからいるのです。外部から菌が来たときに常在菌叢が防いでくれる部分もあると思われます。 また、洗口液を使用しすぎると、唾液の良い作用が失われます。歯磨き剤の付け過ぎも同様なことが言えます。唾液の歯に対する良い作用とは、抗菌作用、歯の表面の再石灰化作用、唾液にもともとあるフッ素による歯の強化作用などです。 歯磨きの時には研磨剤の多い歯磨剤は使わないか、ごく少量が適当です。 しかし、最近は歯を痛める研磨剤を無くしたりより細かくしてある歯磨き剤が増えてきました。また、フッ素やキシリトールなど歯の強化のための薬用成分も多く含まれています。 薬用成分の多い歯磨剤は、その効果を期待するために、上に書いたことと逆に、たくさんの量を塗布して磨き、すすぐのはごく少量の水で2〜3回控えめにすると良い…という磨き方もあります。 より効果を期待するために、薬効成分の歯磨剤で磨き、後ははき出すだけでうがいしない…という磨き方も紹介されるようになりました。 これらは虫歯をかなり押さえ込んでいる北欧諸国で行われている方法です。 虫歯と砂糖の消費量は比例するとと先ほど書きましたが、フッ素をよく利用している国々は日本より砂糖消費が多くても虫歯が少なくなっています。よって、フッ素の積極的な利用は虫歯を減らせると思います。フッ素については良くないという意見もあって日本での利用は少ないですが、日本のように平均寿命の長い北欧で使用されていることを考えると問題はないと思います。 フッ素は歯の表面のアパタイトに化合して酸に溶かされにくくします。 5〜6年前から使用されるようになったキシリトールはガムでは2/3位のものに使用されるようになっています。キシリトールについてはQ4−1に書いています。 ここに持ってきます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ● Q4-1 最近虫歯を防ぐ甘味料が出たと聞いたのですがどんなものですか? ● A4-1
言うまでもなく、キシリトールです。 天然には、ラズベリー、プラム、苺、ほうれん草などに含まれています。工業的には、樺の木やトウモロコシの穂軸などを原料として化学的に生成されています。 甘味は砂糖と同じ程度で、カロリーは3/4、口の中では清涼感があり、きれはやや早く他の甘味料と併用されることが多いようです。 一度に大量に食べると軟便、下痢になることがありますが特に害はありません。 キシリトールの効果は、虫歯をつくる主な原因のミュータンス菌がそれを利用できず、歯を溶かす酸ができないこと、菌そのものの発育を抑える作用、ごく初期の虫歯で歯のカルシウムのぬけたところを再び修復する作用などがあげられます。 ある程度持続して口の中にあることが条件ですので、ガム、タブレット菓子、歯磨き剤、洗口剤などに利用されます。 ガムの場合、一日3回毎食後10分くらい、歯磨きの前に噛むと効果がでるとのことです。虫歯になりやすい人は5回くらい噛みます。 ただしキシリトールが50%以上であり他の甘味料も虫歯になりにくいものであることが条件です。菓子類では平成9年末ごろで約17社50種類ほどの商品が出回っていますが、だいたい条件を充たしているものの5〜30%の製品もあり注意を要します。 また、キシリトールがオールマイティーではもちろんなく、以前から多く使用されている北欧では歯口清掃に対する関心が高く日本人の何倍もよく磨きます。そういう条件の下でこそ効果が発揮されるのであり、歯磨きをおろそかにして虫歯は減りません。 はせがわ歯科医院 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 多くの歯科医が最も良く言うことは、歯磨き方法です。磨いていることと磨けていることは違います。歯垢の染め出しをするとよく分かります。結構磨き残しはあります。そう言う部分には菌が多いので当然そう言う部分から虫歯になります。 まず、正しい歯磨き方法を歯科医院で教えてもらって身につける必要があります。 道具も、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロス(糸)も併用した方が良いです。 私たち自身もやはり虫歯は出来るときは出来ます。歯科医院で良く管理してもらうことも必要です。最近は、虫歯のなりやすさなりにくさを唾液検査等で調べて予防に努めてくれる医院も出てきました。 さて、フッ素やキシリトールですが、市販の歯磨剤等より歯科医院のものの方が良いようです。ライオンやサンスターなど、名の知れたメーカーでも歯科医院専売の製品を出しています。 あんまり熱心に磨かない人でもなぜか虫歯になりにくい人はいます。体質…としか言いようがありませんが、免疫力が強い何かがあるのでしょう。 免疫力を上げることは虫歯や歯周病だけでなくあらゆる病気に有効である、と思います。 それには良く噛むこと(一口で両側で30回)、十分な睡眠を取ること、口で息をしないこと、姿勢を正すこと、冷たいものを控えること…なども良いはずである、と私は思います。
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