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投稿者 長谷川千尋 日時 2002 年 12 月 08 日 20:23:21

回答先: 子供へのレントゲンについて 投稿者 ともこ 日時 2002 年 12 月 04 日 00:16:22

 まず、レントゲンは放射線の一種ですが、スイッチを押した瞬間だけ発生して身体を通り抜けてフィルムを感光させてあとは存在しないのです。
 放射能は放射線を出す能力を言いますが、一般には放射性元素の存在も含めたイメージで言われています。
 レントゲンを心配される際に、レントゲンが身体に残って蓄積していくようなイメージでおられることが多いのではないか?と思いますが、そうではないのです。厳密にはその場で続けて撮影すれば、レントゲン(エックス線)は存在しなくてもその与えたエネルギーの蓄積はありますが、時間の経過とともに戻りますから連続して次々撮らない限り足し算での合計にもなりません。
 
 エックス線など放射線の影響を受けやすい臓器は、細胞分裂を多く繰り返す部分です。生殖腺はその代表で、骨髄や、甲状腺なども該当します。
 生殖腺は腹部のレントゲンの場合に受ける線量が多いですが、歯の場合は離れているので生殖腺まで届くのはほんの僅かです。そして、防護エプロンをして撮影すれば0です。
 言葉だけでは分かりにくいですから数字で書きます。
 大人で一次的不妊症になる線量等量は1.5シーベルトだそうです。シーベルトとは放射線のエネルギーがどれくらい人体に被曝したかの単位です。
細かい定義はひとまず省略します。
 デンタル撮影(3×4センチのフィルム。小児用は一回り小さい)での生殖腺の線量当量は0.003ミリシーベルト即ち0.000003シーベルトですから、50万枚撮影すると一過性の(一過性です)不妊が起きる計算になります。パノラマ撮影(総覧的なもの、15×30センチ)は増感紙を使うのでデンタルより少なく、0.001ミリシーベルト(0.000001シーベルト)ですから150万枚撮影すれば発生することになります。
 これは、防護エプロンを使わない場合です。
 
 5歳の子供のばあい、エプロン(鉛が入っている)が重くてやむなく使わないとか、また、子供は背が低いですから生殖腺が頭に近いですが、それでも、50万枚とか150万枚で初めて可逆的な影響が出るくらいである、のですから、その心配は杞憂というものです。
 因みに内科の胸部撮影では0.0001ミリシーベルトで歯科用より少なく1500万枚撮影して初めて影響が出る計算になります。しかし、腸部では526枚となります。やや数字が近づきますが、2日に3枚くらい1年毎日撮影し続ける計算になりますから、そんなことはあり得ませんから大丈夫なことが分かります。
 ついでに書きますと、撮影する直ぐ側の皮膚はどうでしょうか?
 皮膚での軽度の影響は紅斑や一過性の脱毛です。これは1回に3〜5シーベルトです。デンタル撮影では、1回に皮膚には3ミリシーベルト(0.003シーベルト)被曝するので1000枚から1667枚連続して撮影して初めて軽度の影響が出る計算になります。
 以上のデータの出典はは1992年の日本歯科評論と言う雑誌です。
 その後、フィルムの感度が上がり、現在では更に少ないエックス線の量で撮影が出来るようになっているので例えば50万枚のところが80万枚撮影したならば…というように更に危険度は減っていると思われます。
 このような値は、実際に人間で確認は不可能ですから、不幸にして多量の放射線を被曝した例や動物での実験の結果からの推測値となると思います。
 よって、何枚撮影すると危険…などという数値は、計算した人によって多少違うことは有ります。いずれにしても大量に撮影しないと異常は起こりえないことは確かです。
 
 最近デジタルレントゲンが出てきて撮影に使用する照射量が1/10になり心配が減りました…と、宣伝している医院もありますが、従来のレントゲンが危険と誤解されるような表現は好ましくないと思います。
 日本で医科歯科あわせて年間4〜5億枚撮影されているので、長い年月の間の影響など未知の影響を鑑み、なるだけ減らしていこうと言う中での機械やフィルムの性能の向上…ということと捉えたいと思います。

 レントゲンはほとんど瞬時晒されるだけです。
 ごく弱くても毎日毎日晒されている電気器具の電磁波の方を気を付けた方が良いと思います。放射線のように研究されておらず、医療放射線は危険で電化製品は何ともない…ただのイメージで皆さん認識されているようです。
電気毛布は暖まったら切って寝ること、暖房便座も座るときは切ることです。生殖腺に近接しているので要注意です。
 こんなことを書くと、お叱りを受けるかも知れませんが…




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