|
投稿者 長谷川千尋 日時 2002 年 10 月 20 日 11:23:17
回答先: 成人矯正について 投稿者 かずみ 日時 2002 年 10 月 15 日 20:03:29
書かれているところのHPを見てみました。なかなか刺激的なことが書かれています。かずみさんは、この先生の書かれている他の文章は見られましたか?リンクしていくともっと過激な文章もあります。ちょっと偏執的な感じを受けます。 確かに、今の歯科医療…医療全体と言ってもいいと思いますが、問題は多々あります。でも自分は良くて他は全部だめとこけおろすだけでは解決は出来ません。 歯列矯正のような器具を付けると表面が凸凹になるため歯垢が沈着し虫歯になりやすくなるのは事実です。でも、それはその方の普段の手入れにもよると思います。また、どちらをより優先させたいか?にも因ると思うのです。歯並びを強く治したい気持ちが虫歯のリスクを勝れば、矯正をすればいいのです。 自動車の必要性を望むので、死亡する可能性があっても自動車の存在を否定する人はないと思います。 今の矯正も問題はあるものの、方法がそれしかなければ今は今の方法を使わざるを得ません。もし、名人的な矯正をする先生が、オレは完璧だが、他の先生はみんなだめだ…と言ったって、その先生が全部の患者さんを見ることは出来ないのです。 話を戻しますが、虫歯になりにくくするために患者さんの努力だけに任せず、ブラケットを付ける前に徹底的にフッ素を塗ったり、来院時の清掃にも努力がなされています。 歯周病も原因は歯垢の中の細菌です。細菌の種類は違いますが、基本的には対応は虫歯と同様です。歯ブラシ一本使うだけでなく、先の小さい特別の歯ブラシとかゴムのチップの使用とか、歯科専売のうがい薬とか、いろいろな指導はなされます。 最も問題なのは、多分顎関節症です。 本来の意味での顎関節症なら、そんな狂いそうになるとかそう言うことはありません。顎関節症は関節雑音、痛み、開口障害を主症状とします。簡単に治る場合もあれば、治りにくい場合もあります。 顎関節症に含めて考える症状の中で厄介なのは、頭痛や肩こり耳鳴りその他不定愁訴のの随伴症状で、顎関節に伴うものなのか別のものなのかが分かりにくい場合もあります。 歯列矯正の専門医は綺麗に並べることだけ勉強してきている場合も少なくなく、顎関節症の素因のあった方が矯正後にひどくなった場合に矯正歯科で治していただけない場合も存在します。 アメリカなどでは統計学上、矯正をした方とそうでない方について、顎関節症の発生率に有意差はなく、矯正そのものが問題で顎関節症にはならない、と位置づけています。 とはいえ、実際には矯正とともにひどくなる場合は存在します。ただし、矯正中は歯がどんどん移動して噛む位置が一時的におかしくなりますから、その途中で起きたから矯正そのものが良くないと言うことではありません。 問題は矯正が終了してもなお症状がある場合です。 矯正医によっては、事前にスプリント(治療用マウスピース)を使用して顎関節症にならないように矯正をしたり、顎関節症をむしろ矯正によって治したり、顎関節症になったらそれを治療してくれる一般医と連携されている場合もあります。 顎関節症があったからと言って、矯正するとひどくなるのではなく、今の歯並び噛み合わせが顎関節症を引き起こしているとしたら、矯正したらむしろ治る場合も存在します。 矯正について、もし、やはり治したい気持ちが強ければ、事前の相談の時に、虫歯や歯周病の疑問、顎関節症がひどくなった場合の対応について質問して、十分な回答があれば、矯正しても良いと思います。 もし、漠然とした不安が拭いきれずに歯並びを治す気持ちも弱ければ、そのままにしておいたらどうか?とも思います。医学的にそのままで良いということではなく、 ご自身の判断で、ということです。 歯が倒れたりしているのは、たまたまでも、遺伝でもなく、生まれてからこれまでの、授乳、離乳食、寝相、噛み癖、頬杖、楽器演奏、何かのスポーツ、歯ぎしり食いしばり、ストレス、食生活、姿勢…等、様々な要因があります。 顎関節症が軽度の場合は、自分の癖を直すだけで改善する場合もありますし、治療に及んでも顎関節に負担のある普段の状態があると、治りにくくなります。 このあたりを論じると限りなく書くことが増えますから、 http://www.nishihara-world.jp/ をご覧下さい。できれば紹介されている書籍も読んでみて下さい。ただ不安を煽ってこけおろすだけのHPよりとてもためになります。
|