残せるのなら残しましょう


[ コメント ] [ 歯の診察室へ ]

投稿者 長谷川千尋 日時 2002 年 4 月 17 日 13:37:34

回答先: 歯が・・・割れた(w: 投稿者 あやせ 日時 2002 年 4 月 15 日 19:44:56


後になって結果が分かった時点からすれば、おそらく2ヶ月前のときからすでに僅かに歯に亀裂が出来つつあったのではないか?と思います。
 30歳の方には珍しいですが、50歳くらいになると主に男性ですが、虫歯にもなっていない歯すら突然破折することがあります。多くは歯が良く磨り減っており、長年強い力を受けてきたことが伺えます。
 
 虫歯で神経を取って弱っている歯なら、若い人でも子供でも破折することはあります。少し詰めてあったにせよ、まだしっかりとした歯が破折した場合は、力仕事や激しいスポーツをしていたり、緊張の続く仕事でいつも食いしばっている癖のあるような方で起きやすいです。

 最初に掛かった時点で治療していればまっぷたつになっていなかったかどうか…ということについても、なっていなかったかも知れないし、やっぱり真っ二つになったかも知れません。治療で歯を削るとそれがきっかけになり、次に来院されたときに破折がはっきりする…ということもたまに経験します。
 奥から2本目…とは書かれていますが、上か下か書いてありませんが、割れた歯を保存できると判断されたということから、下の歯かなと思います。

 私たちは歯を削ったり抜いたりしていますが、残すように務めることが仕事です。割れた歯はそのままの歯よりも条件は悪いですから、いつかは他の歯よりも先に問題がまた起きて抜歯に至ることはあると思います。割れた歯ですから他の歯と同列にはなりません。
 でも、ちょっと弱いからすぐ抜歯してしまいましょう…という判断をいつもしていくと、長い間には歯の減る本数がたくさんになっていきます。後で抜歯になることがあってもなるだけ残す残す…という方針で行ったほうが残る本数が多くなります。
 仮に5年後にその歯が抜歯になってしまったとします。でも、5年間はその歯の部分に掛かる噛む力はその歯が支えてきたわけです。今抜歯して隣の歯を繋げてブリッジにしたとすると、その歯に掛かるべき力は隣の歯が余計に5年間負担することになります。
 今もう抜歯しか手がない状態なら仕方ないですが、まだ残せるのであれば、その歯を残して歯の噛むという仕事をもっとさせてあなたに貢献してもらった方が身体全体に得というものです。

 …ということで、折角残せると判断された歯をすぐ抜く必要はありません。抜かないといけないよ、と言っても、何とか残してくれ、と言われるケースの方が多いです。

 ひどい痛みがある時期は、抗生剤・鎮痛剤を飲んで身体を休めて暫く落ち着くのを待ちます。その上で根管治療になると思います。根の先に膿が集まっていると確認できた場合には痛みが強くても根管を開けて排膿をさせれば、より早く痛みが引く場合もあります。
 ただ、根管治療自体が刺激になることもありますから、前者の落ち着いてから手をつける方が無難な気がします。
 神経を取ってある歯に被せ治す場合、必ず根管治療をやり直すわけではありません。そのまま歯の形成・型取りに入ることもあります。でも強い痛みも発生しているわけですから、根管治療は必要と思います。
 


コメント:

[ コメント ] [ 歯の診察室へ ]