Re: 親しらず抜歯時の麻酔...


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投稿者 長谷川千尋 日時 2001 年 9 月 12 日 16:50:56

回答先: 親しらず抜歯時の麻酔... 投稿者 Kaz.H 日時 2001 年 9 月 08 日 14:46:14

まず、伝達麻酔は小量で多くの範囲が麻酔されること、浸潤で届きにくい深い部分が
麻酔出来ること…等が利点です。親不知の抜歯だけでなく、多数歯を一度に削る場合
とか、浸潤麻酔でどうしても効かない場合にも利用します。
 
 私も、以前はよくしていたのですが、最近はあまりしていません。親不知の抜歯は
 自分で抜かずに口腔外科へ紹介することが多くなりましたし、極細の注射針が開発
されて歯根膜注射がよく効くようになったので、伝達麻酔はしなくなりました。

 浸潤麻酔は、針を刺すと骨にこつんと当たりますし、オトガイ孔のあるごく一部の
部位以外は太い神経はなく、非常に安心して麻酔が出来ます。伝達麻酔は目測で下歯
槽神経血管の側に針を持っていって打ちますから、ひょっとしてたまたま神経に触る
ことも無いとは言えません。
 しかし、では伝達麻酔がやや危ない方法かというと、そういうことは全然ありませ
ん。
 採血や点滴で血管に注射しますが、血管と神経は多くは平行して走っています。
そういう部位にいつも針を刺しているのですが、滅多に麻痺させたと言う話は聞きま
せん。
 伝達麻酔後の麻痺の確率…というデータもどこかで見た記憶はありますが、今、見
つけることが出来ませんが確率は非常に低いと思われます。
 私は今まで3回麻痺を経験しましたが、伝達麻酔ではなくすべて浸潤麻酔の時で
す。抜歯などでなく虫歯の治療だったと思います。特に太い神経を傷つける部位では
なく、でもある程度の範囲がしびれ続けました。これは、直接傷つけなくても、刺し
たという刺激や麻酔薬の中の血管収縮剤が過度に効いたため酸素不足に陥り
麻痺したのではないか…とも思われます。
 3例とも数日〜半月くらいで自然と回復し事なきを得ました。

 伝達麻酔も、直接傷つけて…ではなく浸潤と同じ機構によるものではないか…とい
う気もします。どこかに書いてあった気がします。ということは、伝達だから危険と
言うことはないのです。
 特に、埋伏している親不知の抜歯では、麻酔に因るのか、抜歯操作によって傷つけ
たかは後になって麻痺が分かってもはっきりしません。

 伝達麻酔をよく用いるか、そうでないかはその歯科医の体験に因るのではないか…
と思います。麻痺を経験したことのない歯科医はどうどうと行い、体験してもすぐ治
った経験の先生は程々に行い、麻痺が長引いて医療不信直前に至った経験があれば、
それが一例であっても避ける方向になる…
 伝達麻酔を用いるかどうかはその先生の体験や気持ちの問題ではないか…と思いま
す。
 同じ質問をしても、やはり避けた方がよい…という回答をする先生もあると思いま
す。
 


    ∞長谷川千尋♂♂
   健康な歯で幸せも噛みしめて
    はせがわ歯科医院
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