Re: 歯の詰め物について&インレー(長文)


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投稿者 長谷川千尋 日時 2001 年 7 月 01 日 00:18:14

回答先: 歯の詰め物について&インレー 投稿者 のすてぃも 日時 2001 年 6 月 25 日 18:25:40

私の診療室には現在アマルガムはありません。戸棚の奥には残っているかも知れませんが、もう数年使っていません。
 アメリカでも、当院はアマルガムを使用していません…と看板で謳っている所もあるそうです。
 私は、自分なりに勉強して、Oリングテストや波動など、まだまだ一般の医学から認知されていない分野から考えて使用を止めました。代替の材料もありますし。
 でも危険性を言うと他の金属材料やレジンでもあるのです。比較的安全と言われる金や白金、セラミックでも無いとは言えません。ただ、そんなことを言うときりがないので、どこかで妥協が要ります。有機野菜の方が安全に思えても、では農薬禁止にしたら、食料が何倍にも高騰し食べるものがなくなってしまいます…

 比較的ベテランの先生は肯定派で若い先生は否定派の傾向があります。ベテランの先生はさんざん使ってきたのです。今更危険だとは言えません。
 まず、肯定的意見を書きます。
 愛知学院大学歯学部の歯科理工学の長谷川教授(アマルガム研究の大家、私と特別な関係はありません)は、口の中のアマルガムが溶けて身体のどこかに沈着して異常を来しているかどうかの研究をいろいろ行って、無害である、と結論付けています。
 水銀が使ってありますが、銀や銅と化学反応をするので、アマルガムはもう別の物質なのです。水(H2O)は水素と酸素と出来ていますが、爆発性のある水素が入っているから水は危険だ、とは言わないし、水は酸素も入っているから、水を鼻から吸えば呼吸が出来るか言うと逆に窒息死してしまいます。

 アマルガムそのものと水銀は別なのです。

 しかし、未反応の水銀が微量残りそれが出てくる…という意見もありますが、それを調べて無害だと結論告げたのは上記の教授です。
 
 水俣病は有機水銀中毒で、無機水銀のアマルガムとは違います。
 
 少し前まで、アマルガムをきちんと詰めることがアメリカでも修復学を修めるのに重要と言われていました。しっかり詰められたアマルガムは非常によく長持ちします。
 現在のように、硬質レジンやセラミックなどいい材料が余り無くてしかも虫歯の洪水だった時代に、アマルガムは非常に使いやすく良い材料だったのです。型を取る必要もないし、治療時間も少なくしかも安く出来ます。

 アマルガムの不適合を見ることは結構あります。ですが、現時点のその状況だけ見て良くない…と烙印を押すのは如何なものかと思います。
 そのアマルガムはひょっとすると20年30年或いはもっと以前からつまっていたのかも知れないのです。一時期は金属インレーより明らかに多く使用されたと思います。ですから余計に目立つのです。金属インレーだったら部分的に欠けたりせず全部取れてしまうので、つまったまま不適…の状態は少ないと思います。
 レジンが多用されるようになったのはまだまだ最近です。

 初期のレジンは磨り減りが激しく、一時期のレジンはうっすら剥がれて虫歯を作りやすく、最近は奥歯の噛む面でも強度的に耐えるようにもなってきましたが、長い間、見た目以外では材質的にアマルガムがずっと優れていたのです。

 最近はなくなりましたが、私が新米の頃、レジンの二次齲蝕は大きな虫歯になりやすかったと思います。別に新米の私が詰めたからではなく一般的に、です。
 アマルガムは二次齲蝕が出来ても広がりが狭く、進行もゆっくりのようでした。これは、アマルガムの中の銀の抗菌性によると思われます。
 乳歯に塗る虫歯の進行止めの薬は銀を析出させて抗菌性を発揮するのです。

 アレルギーも、ごく一部の例をのぞき、歯科医仲間の間でもアマルガムから明らかに異常が起きたという例はほとんど聞いたことがありません。

 以上のように特別アマルガムを危険視する必要はありません。

 アマルガムを忌避するのは、水俣病や阿賀野川水銀中毒など、公害病を社会科で教えられてきた世代が多くなったので、歯科医も一般の方もイメージとして忌避している部分が多いのではないか?と思います。

 が、しかし、一般的には安全でも、Oリングテスト学会では医学機器で検出されない微量の水銀など身体の異常部位に沈着していることが多い…として、アマルガムにも警鐘を鳴らしています。Oリングテストを勉強した後、私はアマルガム使用を中止しました。在庫も結構あったのですが。

 では何を詰めるかですが、範囲が比較的狭く、相対する歯とさほどがっちり噛んでいない場合は、コンポジットレジンでも良いでしょう。範囲がやや広ければ金属インレーが適当です。
 奥から3本目の歯も、冠ならともかく、インレーの場合はさほど見えないと思います。普通のほうは本人が気にするほど他人は口の中など見ていないのです。
 とはいえ、気になる場合はやはり白くした方が良いことは確かです。

 金属のインレーが最も耐久性では安心感があります。セラミックも接着剤の進歩によりほぼ問題なく長持ちしうると思います。レジンインレーはやや破損しやすいです。自費の問題をクリア出来るのならセラミックが適当ですが、保険でしたらレジンインレーまたはコンポジットレジンをそのまま詰める方法と言うことになります。
 レジンの場合は、2〜3年で、もうやり直すこともある(隣接面を含まない場合はこの限りではない)…と認識した上で選択すべきです。

 以上です。
 被せた歯の違和感は今、どうなんでしょうか?




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