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投稿者 長谷川千尋 日時 2001 年 6 月 30 日 06:52:04
回答先: インプラントについて 投稿者 佐藤 連造 日時 2001 年 6 月 22 日 15:39:31
んー、どういう立場の方でしょう? 言葉がすらすら書いてありますが… 今、世界中で行われているインプラントはオッセオインテグレート…とか聞こえの良い表現をしていますが、骨性癒着をするわけです。この方式は爬虫類で見られる歯の状態です。歯と、骨は弾性係数が違いますから、爬虫類の場合は強い力がかかると歯がぽきんと折れてしまいます。でもまたすぐ生えてくるという便利な状態になっています。 哺乳類では、釘植歯という形態になり、歯周靭帯(歯根膜)を介して、緩衝するようになっています。 もし、骨性癒着の歯に過大な力がかかると、人工物であるインプラント体がぽきんとは折れず、歯槽骨が破壊吸収されていきます。歯周病予防が万全でも力学的に無理があれば吸収されてしまうのです。 病理組織学的研究でも、良く持っている場合でも長期にわたって弱くではあるが、インプラント周囲は炎症状態が続いている…そうです。 実際には、まずまず持っています。 それは、歯にかかる力が比較的少ないため、なんとか持っているのであろうと考えられます。 歯と、歯に被せる金属や樹脂とも弾性係数が違います。ですから、どんなに強固に接着させても、詰めたり被せたりしたものが脱落することはあります。でも、何十年ももつこともあれば、数年で駄目になることも(清掃不良でなくても)あります。その方がどのように噛んでいるか…ということに依存すると思います。 いずれ駄目になるもの…と考えては元も子もありません。その間、何年という間、間十年という間、食事、会話に毎日毎日役に立ってくれた…と考えれば良いと思います。 インプラントも似たことが言えます。 ほとんどのインプラントが、インプラント自体が骨と調和して結合するような材質を開発してきました。 しかし、私の知る限り、2つほど、歯にかかる応力を考えて形態を考慮したものがあります。世界の主流であるオッセオインテグレートは求めていません。 1つは、以前東大医学部に居られた西原先生が開発されたもので、インプラントと呼ばず人工歯根と呼んでいます。その形状が独特で、人工歯根にかかった応力が骨との接点で液性流動に変換されると、人工歯根の表面にセメント芽細胞が分化して歯根膜が出来てしまうのです。 天然歯と同様の構造になりうる人工歯根なのです。 形態の工夫で、弾性係数が違っても応力を上手くエネルギーに変化させて、骨の吸収どころか歯根膜を作るとは画期的なことです。 応力が必要なので、植え込んですぐ仮歯で噛ませることが出来るというのも利点です。通常のインプラントはくっつくまで何ヶ月も待たなくてはいけません。 しかし、一旦ある方法が広がってしまい主流になると、なかなか別の方法が、良いとは言えすぐには広がりません。 生理的動揺が無いと言う欠点をなくするには、この人工歯根しかないのではないか?と思います。個人的意見…とさせていただきますが。
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